左上前歯が折れた
症例内容
性別:女性
年齢:72歳
欠損様式:単独
埋入本数:1本
埋入部位:21
併用手術内容:GBR
手術時間:60分
インプラント体埋入:2016/1/14
上部構造装着日:2017/1/20
術前口腔内写真 2015.5.12
初診時パノラマ X 線写真 2014.11.30
最終上部構造装着後1年後
口腔内写真 2017.4.6
最終上部構造装着後1年後
パノラマ X 線写真 2017.4.6
1. 初診時の状況
21 歯根破折の疑い。
2. 検査内容
⚫ 歯周基本検査
⚫ デンタルおよびパノラマX線検査
⚫ CT 検査
⚫ 研究用模型による咬合確認
⚫ 全身状態について医療面接:特記事項なし
⚫ デンタルおよびパノラマX線検査
⚫ CT 検査
⚫ 研究用模型による咬合確認
⚫ 全身状態について医療面接:特記事項なし
3. 治療計画
21部への固定性補綴物として、ブリッジ、義歯およびインプラント治療について長所と短所を含めて提案し た。患者の希望にて、下記のインプラント埋入計画を立案した。
① 21 牽引
② 2 ヶ月後 CT 撮影
③ 口蓋側に十分な骨幅が存在することを確認。#21 に抜歯即時インプラントを行う計画を立案した。Nobel Active CC φ4.3×13.5mm を埋入予定
④ 6ヶ月後に二次手術予定
⑤ その後暫間上部構造をセットし咬合の安定並びに周囲歯肉の安定を察る
⑥ 1か月後、上部構造装着予定(ASC アバットメント+オールセラミッククラウン:スクリュー固定)
⑦ メインテナンスに移行
① 21 牽引
② 2 ヶ月後 CT 撮影
③ 口蓋側に十分な骨幅が存在することを確認。#21 に抜歯即時インプラントを行う計画を立案した。Nobel Active CC φ4.3×13.5mm を埋入予定
④ 6ヶ月後に二次手術予定
⑤ その後暫間上部構造をセットし咬合の安定並びに周囲歯肉の安定を察る
⑥ 1か月後、上部構造装着予定(ASC アバットメント+オールセラミッククラウン:スクリュー固定)
⑦ メインテナンスに移行
4. 手術記録及び経過
2016/5/12 21インプラント1次オペ
浸潤麻酔後(オーラ注 1,8ml×2 本)、ペリオトームを用いて抜歯を行った。抜歯後、インプラ ント埋入窩をノーベルガイドをもちいて、通法に従い形成後、#21 に Nobel Active CC φ4.3 ×13.5mm を埋入。唇側スレッド露出部に骨補填材(Bio-Oss)を移植し、5-0 ナイロン糸にて縫 合。圧迫止血にて止血確認後処置終了した。
2016/5/25 抜糸
浸潤麻酔後(オーラ注 1,8ml×2 本)、ペリオトームを用いて抜歯を行った。抜歯後、インプラ ント埋入窩をノーベルガイドをもちいて、通法に従い形成後、#21 に Nobel Active CC φ4.3 ×13.5mm を埋入。唇側スレッド露出部に骨補填材(Bio-Oss)を移植し、5-0 ナイロン糸にて縫 合。圧迫止血にて止血確認後処置終了した。
2016/5/25 抜糸
5. 上部構造物
2016/12/08
オープントレー法にて 21 部暫間上部構造の印象
2016/12/18
暫間上部構造の装着
2017/01/08
オープントレー法にて 21 部最終上部構造の印象
2017/01/20
最終上部構造の装着(ASCアバットメント+オールセラミッククラウン:スクリュー固定)
オープントレー法にて 21 部暫間上部構造の印象
2016/12/18
暫間上部構造の装着
2017/01/08
オープントレー法にて 21 部最終上部構造の印象
2017/01/20
最終上部構造の装着(ASCアバットメント+オールセラミッククラウン:スクリュー固定)
6. メインテナンス
3ヶ月に1度のメインテナンスを行っていく
7. 経過
経過良好。現在まで3ヶ月に1度のメインテナンスを継続中。
8. 考察
術前に CT 撮像、診断用 Wax-up を行い、シュミレーションソフトを用いて補綴主導のインプラント 埋入計画を立案した。1次オペはサージカルガイドを用いて埋入を行ったので、手術時間も短く、 患者の負担を軽減することができた。本症例においては、術前に抜歯前提の牽引を行ったことによ って、歯肉レベルも11と同程度の位置に設定できた.今後も定期的なメインテナンスを行い、注意 深く予後を追って行く。