奥歯で噛めない
症例内容
性別:男性
年齢:56歳
欠損様式:単独
埋入本数:1本
埋入部位:26
併用手術内容:GBR
手術時間:45分
インプラント体埋入:2015/3/4
上部構造装着日:2015/11/12
術前口腔内写真 2015.3.4
初診時パノラマ X 線写真 2014.9.5
最終上部構造装着後1年後
口腔内写真 2017.1.11
最終上部構造装着後1年後
パノラマ X 線写真 2017.1.11
1. 初診時の状況
他科から上顎の埋入依頼でインプラント科を受診した。
26 部はすでに抜歯されていた。
27 は若干同様あり。サイナスが必要かどうかの検討を行った。
26 部はすでに抜歯されていた。
27 は若干同様あり。サイナスが必要かどうかの検討を行った。
2. 検査内容
⚫ 歯周基本検査
⚫ デンタルおよびパノラマX線検査
⚫ CT 検査
⚫ 研究用模型による咬合確認
⚫ 全身状態について医療面接:特記事項なし
⚫ デンタルおよびパノラマX線検査
⚫ CT 検査
⚫ 研究用模型による咬合確認
⚫ 全身状態について医療面接:特記事項なし
3. 治療計画
26部への固定性補綴物として、ブリjッジ、義歯およびインプラント治療について長所と短所を含めて提案し た。患者の希望にて、下記のインプラント埋入計画を立案した。 CT撮像の結果、口蓋に十分な骨を認めたため、サイナスを避け、傾斜埋入を行うこととした。
① CT 撮影口蓋側に十分な骨幅が存在することを確認。#26 に傾斜埋入でインプラントを行う計画 を立案した。Nobel Tapered CC φ4.3×10mm を埋入予定
② 6ヶ月後に二次手術予定
③ その後暫間上部構造をセットし咬合の安定並びに周囲歯肉の安定を察る
④ 1か月後、上部構造装着予定(ASCアバットメント+モノリシックジルコニアクラウン:スクリュー固定)
⑤ メンテナンスに移行
① CT 撮影口蓋側に十分な骨幅が存在することを確認。#26 に傾斜埋入でインプラントを行う計画 を立案した。Nobel Tapered CC φ4.3×10mm を埋入予定
② 6ヶ月後に二次手術予定
③ その後暫間上部構造をセットし咬合の安定並びに周囲歯肉の安定を察る
④ 1か月後、上部構造装着予定(ASCアバットメント+モノリシックジルコニアクラウン:スクリュー固定)
⑤ メンテナンスに移行
4. 手術記録及び経過
2015/3/4 26インプラント1次オペ歯槽頂切開し、骨面を明示。インプラント埋入窩を
ノーベルガイドをもちいて、通報に従い形成後、26 部に Nobel Replace Tapered CC φ4.3×10mm を埋入。5-0 ナイロン糸にて縫合。
圧迫止血にて止血確認後処置終了した。
2015/3/18 抜糸
2015/9/16 二次手術を行った。
浸潤麻酔後(オーラ注 1,8ml×1 本)、歯槽頂切開し、歯肉粘膜弁剥離。カバースクリュー明示 ヒーリングアバットメントを装着。φ5mm×7 5-0 ナイロン糸にて縫合後圧迫止血。止血確認後処置終了。
圧迫止血にて止血確認後処置終了した。
2015/3/18 抜糸
2015/9/16 二次手術を行った。
浸潤麻酔後(オーラ注 1,8ml×1 本)、歯槽頂切開し、歯肉粘膜弁剥離。カバースクリュー明示 ヒーリングアバットメントを装着。φ5mm×7 5-0 ナイロン糸にて縫合後圧迫止血。止血確認後処置終了。
5. 上部構造物
2015/10/7
オープントレー法にて 26 部暫間上部構造の印象
2015/10/21
暫間上部構造の装着
2015/11/25
オープントレー法にて 26 部最終上部構造の印象
2015/12/9
最終上部構造の装着(ASCアバットメント+モノリシックジルコニアクラウン:スクリュー固定)
オープントレー法にて 26 部暫間上部構造の印象
2015/10/21
暫間上部構造の装着
2015/11/25
オープントレー法にて 26 部最終上部構造の印象
2015/12/9
最終上部構造の装着(ASCアバットメント+モノリシックジルコニアクラウン:スクリュー固定)
6. メインテナンス
3ヶ月に1度のメインテナンスを行っていく
7. 経過
経過良好。現在まで3ヶ月に1度のメインテナンスを継続中。
8. 考察
術前に CT 撮像、診断用 Wax-up を行い、シュミレーションソフトを用いて補綴主導のインプラント 埋入計画を立案した。1次オペはサージカルガイドを用いて埋入を行ったので、手術時間も短く、 患者の負担を軽減することができた。本症例においては、術前にサイナスリフトも検討したが、口 蓋側の骨が十分であったため、口蓋側への傾斜埋入を行うこととした。また、角度補正が可能なア バットメントを使用したことによって、理想的な咬合面へのアクセスホールを可能とした。今後も 定期的なメンテナンスを行い、注意深く予後を追って行く。