インプラント症例

CASE

奥歯で噛めない

症例内容

性別:男性
年齢:66歳
欠損様式:遊離端
埋入本数:3本
埋入部位:16.15.26
併用手術内容:GBR
手術時間:90分
インプラント体埋入:2014.2.25
上部構造装着日:2014.12.25

術前口腔内写真 2012.11.22

術前パノラマ X 線写真 2012.11.22

最終上部構造装着後 1 年後
口腔内写真 2015.3.2

最終上部構造装着後1年後
パノラマ X 線写真 2015.3.2

1. 初診時の状況

開業医にて抜歯をされており上顎臼歯部へのインプラント治療を希望され来院.

2. 検査内容

⚫ 歯周基本検査
⚫ デンタルおよびパノラマX線検査
⚫ CT 検査
⚫ 研究用模型による咬合確認
⚫ 全身状態について医療面接:特記事項なし

 

3. 治療計画

上顎両側臼歯部への固定性補綴物として、義歯およびインプラント治療について長所と短所を含めて提案 した。患者の希望にて、下記のインプラント埋入計画を立案した。

① CT撮影を行った
② 近遠心、頬舌的な骨幅が存在することを確認。
16,26にGCGENESIOPLUSTAPER φ4.4 ×12mm 15 に φ3.8×12mm GC GENESIO PLUS TAPER を埋入予定。
③ 6ヶ月後に二次手術を行う
④ その後、印象採得を行い,暫間上部構造をセットし咬合の安定並びに周囲歯肉の安定を察る
⑤ 1か月後、上部構造装着(チタンアバットメント+PFM:スクリュー固定)
⑥ メンテナンスへ

4. 手術記録及び経過

2014/2/25 16.15.26インプラント1次オペ
浸潤麻酔後(オーラ注 1,8ml×2 本)、歯槽頂切開し、骨面を明示。インプラント埋入窩を シンプラントガイドをもちいて、通報に従い形成後、16,26 に GC GENESIO PLUS TAPER φ4.4 ×12mm 15 にφ3.8×12mm GC GENESIO PLUS TAPER,5-0 ナイロン糸にて縫合。圧迫止血にて止 血確認後処置終了した。

2014/3/8 抜糸

2014/9/6 二次手術を行った。
浸潤麻酔後(オーラ注 1,8ml×2 本)、歯槽頂切開し、歯肉粘膜弁剥離。カバースクリュー明示 ヒーリングアバットメントを装着。5-0 ナイロン糸にて縫合後圧迫止血。止血確認後処置終了。

5. 上部構造物

2014/9/20
オープントレー法にて 16,15,26 暫間上部構造の印象
2014/10/10
暫間上部構造の装着
2014/12/1
オープントレー法にて 36 最終上部構造印象
2014/12/25
最終上部構造の装着(チタンアバットメント+FMC:スクリュー固定)

6. メインテナンス

3ヶ月に1度のメインテナンスを行っていく

7. 経過

経過良好。現在まで3ヶ月に1度のメインテナンスを継続中。

8. 考察

術前に CT 撮像、診断用 Wax-up を行い、シュミレーションソフトを用いて補綴主導のインプラント 埋入計画を立案した。1次オペはサージカルガイドを用いて埋入を行ったので、手術時間も短く、 患者の負担を軽減することができた。今後も定期的なメンテナンスを行い、注意深く予後を追って 行く。

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