上顎洞底挙上術
上顎の骨の再生手術の術式のひとつで、インプラントを埋め込むために十分な骨の厚みが無い場合、上顎洞底部骨補填剤を埋入して厚みを確保する方法です。骨の厚みが8mm未満の場合などに適応します。
サイナスリフトの方法
アジア人は頭蓋・顔面骨が欧米人のように長くないため、上顎洞(サイナス)が近い特徴があります。上顎の臼歯に至っては歯根の先端が上顎洞すれすれの場合が多く、インプラントをするために必要な骨の高さ(厚み)が足りない場合がほとんどです。(学会の報告によるとインプラントのトラブルの4割近くが上顎洞(副鼻腔炎)関連とされています。)
そこで、上顎洞の底のシュナイダー膜を剥離し、持ち上げた隙間に人工の骨(骨補填材)を入れることでインプラントに必要な骨の高さを確保する方法がサイナスリフトです。
サイナスリフトは非常に高度な技術と経験を必要とする治療方法になります。
そこで、上顎洞の底のシュナイダー膜を剥離し、持ち上げた隙間に人工の骨(骨補填材)を入れることでインプラントに必要な骨の高さを確保する方法がサイナスリフトです。
サイナスリフトは非常に高度な技術と経験を必要とする治療方法になります。
メリット
上顎骨の高さが足りない(骨幅が薄い)方でもインプラント体の埋入が可能です。もし他院で骨が薄くてインプラント手術は不可能と言われた方でも、診断によってはサイナスリフト法を併用すればインプラント手術が可能になるかもしれません。
サイナスリフトは骨を広範囲に造成できるため、長いインプラントを使用することが可能になります。また、治療の効果が長続きすることが世界的にも知られています。
サイナスリフトは骨を広範囲に造成できるため、長いインプラントを使用することが可能になります。また、治療の効果が長続きすることが世界的にも知られています。
デメリット
外科手術の範囲が広く、効果な骨補填剤を使用しますので患者様の身体的・経済的負担は大きくなります。
さらに、サイナスリフトをして骨補填剤が固まるまでは6ヶ月〜1年程度の期間を要しますので、インプラント治療を合わせると治療は長期間になります。
さらに、サイナスリフトをして骨補填剤が固まるまでは6ヶ月〜1年程度の期間を要しますので、インプラント治療を合わせると治療は長期間になります。
サイナスリフトの手順
局所麻酔+歯肉の切開
インプラントを埋入する予定の部分の歯肉を切開・剥離して、該当箇所の顎骨の側面が見えるようにします。
顎骨の側面に窓を作る
上顎洞と骨の間にあるシュナイダー膜を傷つけないように、厚さ1mm〜3mm程度の骨を丁寧に削り、顎骨の側面に窓を作ります。
シュナイダー膜を剥離
非常に薄いシュナイダー膜を破らないように、慎重にシュナイダー膜を顎骨から剥がし上顎洞側に押し込んで隙間を作ります。
骨補填剤を注入
シュナイダー膜を押し上げて作った空間に骨補填剤を入れて満たします。骨補填剤を満たした部分が硬化することでインプラント埋入に必要な骨の高さを確保することが可能になります。
窓に蓋をし歯肉を縫合
骨補填剤を満たしたら顎骨の側面に作った窓を特殊な膜や骨片で蓋をします。蓋をしたら歯肉を縫合してサイナスリフト法の手術は終了です。
サイナスリフトの料金
インプラント手術+アバットメント+上部構造
400,000円+税
GBR(骨誘導再生)
100,000円+税
ソケットリフト(GBR含む)
150,000円+税
サイナスリフト(GBR含む)
300,000円+税
TEC(仮歯)
20,000円+税
インプラント診断料(オペシュミレーション+CT代金含む)
20,000円+税