子どもの矯正について
Children’s Orthodontic
子どもの矯正について
成長期は歯が生え変わり、顎の骨も成長中のため、歯並びや噛み合わせが常に変化している状態です。
お子様それぞれによって不正咬合の状態もさまざまです。
そのため経過観察をしながら、成長中のお子様の将来を見据えながら適切なタイミングでの矯正治療がたいへん重要となります。
また、子どもの時期に上下の顎のバランス(骨格)を整えることで、将来のお子さまのかみ合わせはもちろん、骨格や口元の印象の改善が期待されます。
子どもの矯正のメリット
子どもの時期に矯正治療を始められれば、骨の成長をうまく利用しながら歯を動かすことができます。
そのため、歯に無理な負荷をかける必要がなく歯並びを整えられますので、大人の矯正治療と比較し治療に伴う痛みは小さい傾向にあります。
また、骨格のバランスや永久歯の生えるスペースをコントロールすることで、歯並びやかみ合わせが理想的な状態となり、口元のバランスの良いすっきりとした顔立ちが期待されます。
大人では歯(永久歯)を抜くような歯を抜かなければならない歯並びの症状でも、子どもの時期に矯正治療を行うことで将来的に抜歯をするリスクを下げることができます。
「小児矯正」と「歯列矯正」の2段階
子どもの矯正治療は、永久歯を綺麗に並べるためのスペースを作るため、あごの骨のバランスや大きさを整える「I 期治療 (小児矯正)」と、永久歯が生えそろってから歯の位置を整える「Ⅱ期治療 ( 歯列矯正 )」の2段階からなります。
I 期治療(小児矯正)
6、7歳から15歳くらいまでの、永久歯が生えそろう前のお子さまに行っている治療です。永久歯の前歯と奥歯(6歳臼歯)が生え、 乳歯と永久歯が混在しているお子さまが対象です。
当院では精密な検査を行い、現在のお子さまそれぞれの歯並びの問題点を診断し、その問題点に対する治療を行います。
例えば出っ歯や受け口のお子さまであれば、その原因は上下の顎の成長の問題(骨格の問題)なのか、それとも歯の傾きや癖が問題なのか、診断を行い、様々な装置を使用しながら顎の骨の成長のコントロールを行ったり、歯を動かしたり、悪い癖を治す治療を行います。
骨格に問題のある場合の治療は、顎の骨の成長するこどもの時期にしか行うことができません。(大人で重度の出っ歯や受け口は骨を切る外科的な手術を伴う矯正治療となります。)そのため、正確な診断や定期的な経過観察による適切なタイミングでの矯正治療がたいへん重要となりますので、お子さまの成長にあわせて、そのときのお口の状況にあった最善の治療方法をご提案いたします。
マウスピース型矯正装置(プレオルソ)
骨の柔らかい時期に始めることで効果が出やすい矯正方法です。80年以上も前から使われつづけている「機能的顎矯正装置」を新素材のマウスピースに改良した矯正方法です。就寝の際に装着していただきます。痛みが少ないのでお子さまへの負担がかからず、低年齢でも使用できます。
ヘッドギア
骨格的に上顎前突、いわゆる「出っ歯」と言われるような状態のときに適用することが多い治療法です。
ヘッドギアを用いて上顎の骨と下顎の骨の位置をコントロールして上顎の骨の成長を抑制します。また上顎の奥歯の位置の調整に用います
取り外し可能ですが、装着時間を守らないと効果が見られません。毎日決められた時間を装着できるように管理することが大事です。
上顎前方けん引装置
「受け口」の原因となる上顎が小さい患者様に使用する装置です。(受け口とは下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせのことです) 上顎が小さすぎる場合に上顎の成長を促進すると同時に、下顎の成長を抑えるために使用します。取り外し可能ですが、装着時間を守らないと効果が見られません。毎日決められた時間を装着できるように管理することが大事です。
埋伏歯けん引
埋まった歯のことを「埋伏歯」といいます。主に第2小臼歯、犬歯などに多く見られます。埋伏歯を放っておくと、歯が生えていないことで隙間が生じてすきっ歯になったり、空いたスペースに向かって隣の歯が傾き、咬み合わせが悪くなったりすることがあります。経過観察をしつつ、状況に応じて萌出誘導し、必要な場合は開窓・牽引をします。
床矯正
※お口の状態によっては、床矯正だけでの歯並びの改善は難しくなります。 こういった場合は、マルチブラケット装置を用いた矯正治療も併用して行います。
Ⅱ期治療(歯列矯正)
Ⅰ期治療を経て永久歯が生え揃った、中学生ごろから行ないます。成人矯正と同じく、透明で目立ちにくいマウスピースを使うマウスピース矯正やブラケットなどの矯正装置を使って歯を動かしていきます。
永久歯が生え揃う段階を「永久歯列期」といいますが、17~18歳ごろまでは歯もゆっくりと成長していると考えられています。この緩やかな成長過程を利用しながら矯正するので、成人よりもスムーズに歯を動かすことができます。
※保定期間に関して
矯正治療を行う期間としては約1年から3年ですが、その後、矯正装置を外してすぐ終了というわけではありません。
綺麗に整えた歯並びや噛み合わせを長く維持するための保定期間があり、装置を外した後も約1年から3年は定期的にご来院ください。
表側矯正
歯の表側一つ一つにブラケットと呼ばれる装置をつけて、ブラケットをつなぐようにワイヤーを通し、ワイヤーが引っ張る力で歯並びを整えていきます。当院では「メタルブラケット」と審美性の高い「セラミックブラケット」を取り扱っております。
舌側矯正(リンガル)
舌側矯正とは、歯の裏側に装置を取り付け、きれいな歯並びへと整えていく治療法のことです。歯の裏側に装置をつけることで人に矯正している事を気づかれずに治療できます。費用面を抑えた上の歯のみ裏側矯正を選択される「ハーフリンガル」という矯正方法もあります。
マウスピース型矯正
透明なマウスピースタイプの矯正装置です。取り外し可能なマウスピースによって歯を動かし、歯並びを改善します。薄いプラスチック製のため、見た目には矯正装置をつけていることがわからないほど自然な装着が可能です。当院では世界で100カ国以上で使用され信頼性の高い「インビザライン」を取り扱っております。
MTM(部分矯正)
歯全体を動かす必要がなく、審美的に気になる部分や治療に必要となる歯のみを動かす矯正治療法を部分矯正と言います。部分矯正は、歯全体を動かすのではなく、動かす歯が1本から数本で済むことが特徴です。
早期の矯正治療について
Children’s Orthodontic
3才頃からの早期の矯正治療
一般的にこどもの矯正治療は永久歯の前歯が生え始める6,7歳ごろからスタートします。(Ⅰ期治療)
しかし、お子さまのお口の状態によってはその前の3歳ごろから簡単に行うことのできる早期の矯正治療をおこないます。舌や口の周りの筋肉が弱い子など、カウンセリングを行い、早期に矯正治療を行う必要があるか、矯正歯科医によって将来を見据えながら適切に判断させていただきます。
何より、お子さんの成長に合わせてより良い治療をするためには早めに相談されるということが大切です。
マウスピース型矯正装置(プレオルソ)
骨の柔らかい時期に始めることで効果が出やすい矯正方法です。80年以上も前から使われつづけている「機能的顎矯正装置」を新素材のマウスピースに改良した矯正方法です。就寝の際に装着していただきます。痛みが少ないのでお子さまへの負担がかからず、低年齢でも使用できます。
ムーシールド
子どもの「受け口」を改善する装置です。(受け口とは下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせのことです) 主に就寝時に専用マウスピー スをつけることで、舌や口腔周囲筋の状態を整え、受け口を改善します。当院では「プレオルソ」が使用できない年齢やお口の小さなお子様に推奨しております。
治療の流れ
Flow
矯正のご相談
簡単な矯正治療についての説明をした後、患者様のご希望やご相談をお伺いいたします。ご相談は無料ですので、お気軽にお越しください。
精密検査
CT 撮影・セファログラム・口腔内スキャナーなどでお口やお顔の写真を撮影したり、 お口の状態を詳しく調べます。矯正治療中は虫歯のリスクがあるので、事前に虫歯の検査もおこないます。
検査結果・治療計画の説明
精密検査の検査結果の説明を行い、今後の治療方法について、ご希望をお伺いしながらご提案させていただきます。内容に同意いただければ治療を開始します。
事前の治療(必要な方のみ)
矯正装置をつけて治療を始めると汚れが溜まりやすくなるので、虫歯がある場合は治療を事前に行う必要があります。お口の清掃状態が悪い場合や、歯肉の状態が悪い場合はブラッシング指導や歯石取りのクリーニングを行います。
装置の装着
歯並びの状態によって数回に分けて装置を装着します。装置の装着には1時間ほど治療にお時間いただいております。
調整・ケア
装置の装着後、3,4週間に1回ご来院いただき、歯や装置の調整、クリーニングやフッ素塗布などのケアをおこないます。ここできちんとご来院いただいて、定期的にケアすることで、矯正の効果が変わってきます。
装置の取り外し・保定開始
矯正治療が終えたら、装置を取り外し、後戻りを防ぐ目的でリテーナー(保定装置)を 装着します。
保定期間終了後も、お子さまのきれいな歯並びを保ち、歯の健康を守るために定期検診を受けていただくことをおすすめしております。
よくあるご質問
FAQ
子どもの矯正治療を受ける時期はいつ頃からですか?
3歳ごろから治療を始めるお子さまが多くいらっしゃいますが、それ以前に検診や検査によってわかることがあります。 上と下の大人の前歯が生えたらカウンセリングをお受けすることをおすすめします。 少しでもお子さまの歯並びやお口の状態で気になることがあれば、早い時期にご相談ください。
子どもの頃から矯正治療をするメリットはありますか?
小さいあごを広げて整えるなどあごの正しい成長を促すことにより、永久歯がきれいに生え揃うようにスペースをつくりますので将来的な抜歯の可能性を減らすというメリットがあります。
子どもの矯正での検査内容は何がありますか?
お顔とお口の中の写真撮影、レントゲン、CT、口腔内スキャナーなどの撮影を主におこないますが、内容は症状に応じて変わります。当院ではお子さまの成長段階を手根骨から判断するため手のレントゲン撮影もおこないます。
治療に痛みはありますか?
初めて矯正装置をお口に付けた時や装置を調整した直後は違和感や歯が締め付けられるような感じ、引っ張られるような痛みなどを感じます。個人差がありますが、小学生の低学年の患者様でも我慢できる程度の痛みですのでそれほど神経質になる必要はありません。
子どもの頃から矯正治療を受けると、骨格に変化はありますか?
矯正治療を行うことで、骨格の成長に悪い変化があるとは考えておりませんが、お子さまによっては骨格や前歯の位置の変化に良好な変化を感じ、それが治療のモチベーションとなっているお子さまも多くいらっしゃいます。
子どもの頃に矯正治療を受けても、大人になってから歯並びが乱れてしまうことはありますか?
小児矯正1期治療は、上下の顎の骨のバランスを整えたり、永久歯をきれいに並べるためのスペースを作ることが 主な目的の治療です。そのため、お口の状態によっては成人矯正の2期治療が必要な場合もあります。そのため、 子どもの矯正装置を終了したあとも定期的に歯並びなどお口の状態を確認させていただきたいと思います。
子どもが受け口だと判断できるのはいつ頃ですか?
3歳頃よりももう少し前の時期にわかることもあります。当院では1歳半検診や3歳時検診で不正咬合を指摘され来院される患者様が多いですが、高度な専門知識を必要とするため、患者様ご自身で判断なさらず、必ず矯正医の判断を仰いでください。気になるようでしたら、なるべく早い時期にご相談ください。
矯正治療中は虫歯になりやすいですか?
矯正装置を装着する場合、汚れがたまりやすいために虫歯のリスクが高くなります。短期間であれば、大丈夫ですが、 矯正治療は長期間に及ぶため虫歯になり易くなってしまうという訳です。矯正治療でご来院いただいた際には、歯並びのチェックのほか汚れのチェックや清掃、ブラッシングのご指導をおこないます。
他院で矯正治療をしているのですがそちらで治療を継続できますか?
現在の矯正治療の装置や進行状態にもよりますが、
他院でマウスピース矯正できないと言われたのですが…
歯並びの状態にもよりますが、
料金について
Price
【全て税別表示】
初診カウンセリング料
¥0
検査診断料
通常
¥35,000
早期の矯正治療
¥10,000
基本料金
子どもの矯正治療
¥300,000
早期の矯正治療
¥50,000
表側矯正(メタル)
¥550,000
表側矯正(セラミック)
¥600,000
舌側矯正(リンガル)
¥750,000
ハーフリンガル
¥700,000
¥300,000~ ¥700,000
¥50,000
¥50,000
¥300,000
部分矯正(ワイヤー)
¥120,000〜¥360,000
処置料
装置を使用している時
来院毎 ¥5,000
裏側矯正装置
来院毎 ¥6,000
簡単な処理
来院毎 ¥1,000
観察料
装置を終了している時
来院毎 ¥3,000
その他
透明のマウスピースの保定装置
¥30,000
装置を紛失した場合
¥10,000
保定治療終了後5年以降に再治療を行う場合
マルチブラケット装置全顎: ¥50,000
マルチブラケット装置前歯: ¥30,000
インビザライン全顎: ¥250,000
インビザライン前歯のみ: ¥100,000
保定治療終了後5年以降に再治療を行う場合
マルチブラケット装置全顎: ¥50,000
マルチブラケット装置前歯: ¥30,000
インビザライン全顎: ¥250,000
インビザライン前歯のみ: ¥100,000
お支払い方法について
当院では、現金でのお支払いの他に、クレジットカード払いやデンタルローンなどをご利用いただけます。
分割でのお支払いも可能ですので、お支払い方法についてはご相談ください。
デンタルローンについて詳しくはこちらの【アプラスのHP】をご確認ください。